[ファイル入力]コマンドで「読み込み後の動作」を"別のフォルダに移動"に設定している場合、フローを実行すると読み込まれたファイルがすべて別のフォルダに移動します。
これにより、フローの実行後に対象のデータ編集フローが登録されているプラグイン設定画面を開くと、[ファイル入力]コマンドのプレビュー用のファイルが存在しないため、エラーが発生します。
この現象を回避するには、プレビューファイルが読み込み対象とならないように、「ファイルの絞り込み条件」を設定します。
詳細な手順は以下を参照してください。
<前提条件>
- ここではクラウドストレージから読み取るファイル名を「サンプルファイル_yyyyMMdd.csv」とします。
- 日付部分(yyyyMMdd)が異なるファイルが複数あり、フローでは、ファイル名に"サンプルファイル"という文字列を含むファイルをすべて取り込むものとします。
<1. クラウドストレージ側での操作>
1−1. ファイル入力で読み込むファイルを1つコピーして、ファイル名を「サンプルファイル_テンプレート.csv」に変更し、クラウドストレージの読み取りフォルダに配置します。
1−2. 上記1以外のファイル(実際の運用で読み込むファイル)をすべて一時的に他のフォルダに移動します。
<2. krewData側での操作>
2−1. データ編集フローの作成画面を開いて[ファイル入力]コマンドを設定します。
- ファイルの種類:CSV
- フォルダ:[クラウドストレージ側の読み取りフォルダ]
- ファイル名:サンプルファイル*
- ファイルの絞り込み条件:すべてのファイル
- プレビューファイル:上記1−1で作成したファイルを指定
- フィールド設定:任意に設定してください。
- ファイルから読み込む絞り込み条件:任意に設定してください。
- 読み込み後の動作:別のフォルダに移動、移動先のフォルダは任意に設定してください。
- ファイル名の前に付与する文字列:なし
- ファイル名の後に付与する文字列:なし
2−2. 以降のコマンドを任意に設定してフローを作成後、即時実行を行い、処理が正しく動作し、「サンプルファイル_テンプレート.csv」が移動先のフォルダに移動することを確認します。
<3. クラウドストレージ側での操作>
3−1. 上記2−1で「読み取り後の動作」で設定した移動先のフォルダを開き、「サンプルファイル_テンプレート.csv」を読み取りフォルダに移動します。
3−2. 上記1−2で一時的に移動したファイルをすべて開き、上書き更新をして更新日時を最新(上記2−2で即時実行を行った日時以降)にします。
3−3. 上記3−2のファイルをすべて読み取りフォルダに移動します。
<4. krewData側の操作>
4−1. データ編集フローの作成画面を開いて上記2−1で作成した[ファイル入力]コマンドを選択します。
4−2. 一部の項目を以下のように変更します。
- ファイルの絞り込み条件:[更新日時],[>(より後)],[前回の読み込み日時]
- ファイル名の前に付与する文字列:任意に設定してください。
- ファイル名の後に付与する文字列:任意に設定してください。
以上のように設定すると、フローを実行してもプレビューファイルに指定した「サンプルファイル_テンプレート.csv」ファイルは読み取りフォルダに残るため、フローを実行後にプラグイン設定画面を開いてもエラーが発生しなくなります。